噛み合わせが悪いとどうなる?全身への影響あるのか?

噛み合わせが悪いとどうなる?全身への影響あるのか?

噛み合わせが悪いと、単に食べ物を噛むのが難しくなるだけでなく、予想外の全身的な影響も引き起こす可能性があります。

疲労感、頭痛、肩こり、顎の痛み、そしてさらには消化器系の問題まで、あなたが体験している様々な不快な症状は、思いもよらないところで口腔内のバランスの乱れに根ざしているかもしれません。

本記事では、噛み合わせの問題が健康全体に及ぼす影響と、それを改善するための情報を詳しく解説します。

噛み合わせが悪いとどうなる?(全身への影響)

噛み合わせが悪い場合、全身への影響としては、以下が可能性として挙げられます。

  • 顔の歪み
  • 頭痛
  • 口臭
  • 偏頭痛
  • 肩こり
  • 腰痛
  • 虫歯や歯周病
  • 歯痛
  • 耳鳴りやめまい
  • 顎関節症
  • 自律神経の乱れ

1つずつ解説していきます。

顔の歪み

歯と歯が適切に接触しない不正咬合は、深刻な影響を顔の形状に及ぼします。骨格や筋肉に影響を与えるからです。

具体的には、噛む力は顎の発育に大きな役割を果たします。咬むことにより生じる適度な刺激は、顎骨の健康的な発育を促進し、バランスの良い顔の形状を保つのです。

しかし、噛み合わせが悪いとこの力のバランスが崩れ、顎の成長が一部偏ったり、筋肉の発達が不均衡になったりします。それが原因で顔が左右非対称になったり、あごが前に出たり引っ込んだりといった歪みが生じるのです。

また、噛み合わせが悪いことにより、顎周辺の筋肉に過度な負荷がかかると、筋肉の緊張から顔全体のバランスが崩れることもあります。

その結果、不自然な表情や、ほうれい線の深まり、目の下のたるみなどといった変化を招くこともあります。これらは全て、噛み合わせの影響がどれほど大きいかを示しています。

頭痛

口腔内の問題が頭痛を引き起こす可能性があります。

噛み合わせが悪いと、それにより咬筋や頭頸部の筋肉が過度に緊張します。この筋肉の緊張は、しっかりとした診断がないと原因を特定するのが難しく、しばしばストレスや疲労などの一般的な要因によるものと誤解されがちです。

しかし、その背後には不正咬合による筋肉のバランスの乱れが隠れていることも多いのです。これらの筋肉の持続的な緊張は、偏頭痛や緊張型頭痛などの頭痛を引き起こすことがあります。

また、噛み合わせの問題は顎関節にも影響を及ぼすことがあり、これが顎関節症として表れることもあります。顎関節症は、耳の近くで痛みを感じるだけでなく、広範囲の頭痛を引き起こす可能性もあるため、頭痛の一因となり得るのです。

口臭

噛み合わせが正しくないと、食物の咀嚼が不十分になり、食物のかすが口腔内に残りやすくなります。

これにより、口腔内での食物の分解が進み、その過程で悪臭を引き起こす物質が発生します。また、噛み合わせが悪いことで歯並びが乱れると、歯ブラシだけでは清掃しにくい部位が出現します。これらの部分でのプラーク(歯垢)の蓄積が進むと、バクテリアが繁殖しやすくなります。

口腔内のバクテリアは、歯垢を分解する過程で硫化水素やメチルメルカプタンといった口臭を引き起こす物質を生成します。これらのガスが口臭の主な原因となるのです。

さらに、不正咬合により歯周病を引き起こすリスクが高まると、口臭の原因となるバクテリアが増加し、さらに口臭が強くなる可能性があります。つまり、噛み合わせの問題は直接的にも間接的にも口臭を悪化させる可能性があるのです。

偏頭痛

噛み合わせが悪いと顎関節や咀嚼筋に過剰なストレスがかかり、これが偏頭痛を引き起こす要因となることがあります。噛み合わせが不均衡であると、口を閉じるために必要な筋肉の力が一部の筋肉に偏ります。

特定の筋肉群が過労となり、筋肉の緊張や痛みが生じます。その結果、筋肉の緊張は顎関節への圧力を増加させ、それがさらに偏頭痛を引き起こす可能性があります。これは、顎関節が頭蓋骨のすぐ下に位置しており、顎関節の異常や緊張が頭蓋骨と脳に影響を及ぼす可能性があるからです。

また、不正咬合による筋肉の緊張は、頭の側面や後部にある大きな筋肉、特に側頭筋や項部筋に影響を及ぼす可能性があります。これらの筋肉が過度に緊張すると、それが頭痛や偏頭痛の引き金となることがあります。

さらに、これらの筋肉の緊張は長期間にわたって続くと、慢性的な偏頭痛を引き起こす可能性があります。これらの一連の過程は、噛み合わせの問題が偏頭痛を引き起こす一因となりうることを示しています。

肩こり

噛み合わせが悪い状態が続くと、それを調節しようとするために頭部や首、肩の筋肉に余計な負担がかかります。特に、顎関節は首や肩と筋肉を通じてつながっているため、そのストレスが伝播しやすいのです。

噛み合わせが悪い状態で食事をすると、適切に咀嚼するために咀嚼筋が過度に動きます。それにより、顎関節や顔面の筋肉に過剰な負荷がかかり、それが首や肩へと続いていきます。その結果、頸部の筋肉の緊張や肩こりを引き起こす可能性があります。

さらに、不適切な噛み合わせは顎関節の位置をずらすこともあります。顎関節が正常な位置からずれると、それを補正しようとする筋肉の動きによってさらに肩こりが悪化します。

このように、不正咬合は首や肩の筋肉への負荷を増大させ、それが肩こりを引き起こす一因となることを示しています。そのため、長期間にわたる肩こりが改善しない場合は、歯科医による噛み合わせの検査が推奨されます。

腰痛

噛み合わせが悪い状態は、首や肩、さらには背中や腰へと続く一連の筋肉へ過度な負荷がかかります。これが、腰痛の一因となることがあります。

私たちの顎は頭骨の一部であり、頭骨は脊椎と直接繋がっています。したがって、顎の位置や動きが変わると、それが首や背中、さらには腰へと影響を及ぼします。これは、私たちの体がバランスを保つために脊椎の形を調節しようとするからです。

その結果、脊椎や背中の筋肉に過度なストレスがかかり、腰痛を引き起こす可能性があります。

また、不適切な噛み合わせによる顎関節の不調は、全身の姿勢に影響を及ぼす可能性があります。正しい姿勢が崩れると、それが腰に余計な負荷をもたらし、腰痛を引き起こす可能性があります。

したがって、腰痛を長期間にわたって繰り返す場合、歯科医による噛み合わせの検査が推奨されます。これは、噛み合わせの問題が腰痛の一因となる可能性があるためです。

虫歯や歯周病

噛み合わせが適切でない場合、歯と歯が正しく接触しないため、食物が適切に咀嚼されません。結果として、食物の粒子が歯間や歯肉の間に詰まりやすくなります。これらの食物の残りかすは、バクテリアの増殖を促し、その結果、虫歯や歯周病の原因となる可能性があります。

また、噛み合わせが悪いと、ブラッシングやフロスでの清掃が困難になることもあります。これにより、適切な口腔衛生が維持できず、虫歯や歯周病のリスクを増加させます。

さらに、噛み合わせが不適切な場合、一部の歯に過度な負荷がかかる可能性があります。この過度な負荷は、歯の摩耗を早め、歯へのダメージを引き起こし、結果として虫歯や歯周病のリスクを増大させます。

これらの理由から、噛み合わせが悪い状態が続くと、虫歯や歯周病のリスクを高める可能性があります。そのため、噛み合わせに問題を感じる場合は、早期に歯科医に相談することが重要です。

歯痛

噛み合わせが適切でない場合、一部の歯に過度な圧力がかかる可能性があります。この過度の圧力は、歯の感受性を高め、歯痛を引き起こす可能性があります。

噛み合わせの問題は、顎関節症(TMJ)の一因ともなります。TMJは、顎関節やその周辺の筋肉に痛みや不快感を引き起こし、これがさらに歯痛につながることがあります。また、顎関節症は噛む、話す、あくびをするなどの動作に困難をもたらす可能性もあります。

また、噛み合わせの問題は、歯の損耗や歯の破損、さらには歯根折れの原因となることもあります。これらの問題は、感染や神経損傷など、歯痛の一因となる可能性があります。

このように、噛み合わせが適切でない状態が続くと、歯痛のリスクを高める可能性があります。そのため、噛み合わせに問題を感じる場合は、早期に歯科医に相談することが重要です。

耳鳴りやめまい

噛み合わせの不均衡は、顎関節症(TMJ)を引き起こす可能性があります。顎関節は耳のすぐ近くに位置しており、この関節に問題が生じると、耳鳴りやめまいといった症状を引き起こすことが知られています。

また、噛み合わせが適切でない場合、口腔周囲の筋肉に過度なストレスがかかり、特に顎や顔の筋肉に緊張をもたらす可能性があります。これらの筋肉は耳周囲と密接に関連しており、筋肉の緊張が耳鳴りやめまいの一因となることがあります。

さらに、噛み合わせの問題は、首や背中の筋肉にも影響を与えます。これは頭部のバランスを崩し、バランスをとるための内耳の機能に影響を及ぼし、めまいを引き起こす可能性があります。

顎関節症

噛み合わせが適切でない場合、顎関節、つまり口を開け閉めする際に働く関節に不適切なストレスをもたらす可能性があります。顎関節は、耳の前方で顎の骨と頭蓋骨を結びつける非常に複雑な関節で、私たちが話す、噛む、あくびをするなどの動作を可能にしています。

噛み合わせが悪いと、顎関節に過度なプレッシャーがかかることがあり、これが関節症の一種である顎関節症を引き起こす可能性があります。顎関節症は、顎の痛みや不快感、頭痛、耳鳴り、噛む時の痛み、あるいは口の開閉が困難といった症状を引き起こすことがあります。

また、顎関節症は、長期的には関節の劣化や機能低下を引き起こす可能性もあります。これらの問題は、さらなる痛みや動きの制限を引き起こす可能性があります。

自律神経の乱れ

噛み合わせが悪いと、ストレスとなり自律神経に影響を及ぼす可能性があります。自律神経は、私たちの体の様々な機能、例えば心拍数、呼吸、消化、血圧などを調節しています。

これらの機能は意識的な思考や制御から独立していますが、ストレスは自律神経に影響を与え、体のバランスを乱す可能性があります。

噛み合わせが悪いと、咀嚼筋や顎関節に過剰なストレスがかかります。これが長期間続くと、このストレスが自律神経系を刺激し、自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。自律神経が乱れると、睡眠障害、食欲不振、頻繁な頭痛、めまい、動悸、冷え性、不安感などの症状を引き起こすことがあります。

噛み合わせが悪いとどうなる?(その他)

噛み合わせが悪いと、全身に影響が出る以外にも、さまざまな弊害があります。

  • 咀しゃく機能が低下する
  • 詰め物・被せ物に負担がかかる
  • 発声がしにくくなる

1つずつ紹介していきます。

咀しゃく機能が低下する

噛み合わせが悪いと、咀嚼(そしゃく)機能が低下する可能性があります。

噛み合わせが適切でないと、歯が正常に機能せず、食べ物をしっかりと噛むことができません。歯と歯がきちんと接触しないと、噛む力が分散され、食物を効率的に咀嚼することが難しくなります。

咀嚼機能が低下すると、食物が十分に細かくならずに飲み込まれるため、胃腸に余計な負担をかける可能性があります。また、食物をしっかり噛むことで唾液の分泌が促され、口腔内の環境を健康に保つ役割もあります。咀嚼機能が低下すると、これらの機能も低下し、虫歯や口臭の原因となる可能性もあります。

また、噛むことは脳に刺激を与え、記憶力や集中力を高めるとも言われています。そのため、咀嚼機能の低下は、これらの脳機能にも影響を及ぼす可能性があります。

詰め物・被せ物に負担がかかる

噛み合わせが悪いと、歯の詰め物や被せ物に過度の負担がかかる可能性があります。

噛み合わせは、私たちの口腔内のバランスを保つ重要な要素です。もし噛み合わせが悪い状態であると、これによって歯が正常に動作しないことで、詰め物や被せ物に対して異常な圧力が加わる可能性があります。

通常、噛む力は全ての歯に均等に分散されますが、噛み合わせが悪いと一部の歯に力が集中してしまうことがあります。その結果、詰め物や被せ物が置かれた歯に対する力が増大し、それらの耐久性に影響を与える可能性があります。例えば、過度の圧力が続くと詰め物が取れやすくなったり、被せ物が破損する恐れがあります。

発声がしにくくなる

噛み合わせは、口の中での舌の位置や動きを含む、一連の口腔内の動作に大きな影響を与えます。これらの動作は、音声を形成する際にも重要な役割を果たします。したがって、噛み合わせが悪いと、舌の動きが妨げられ、結果として発声がしにくくなる可能性があります。

特に、”s”や”th”などの音は、舌の位置と上歯の位置が非常に重要です。噛み合わせが悪いと、これらの音を発する際に必要な正確な舌と歯の位置を確保することが難しくなる可能性があります。さらに、噛み合わせが悪いと、舌や唇、顎の動きが制限され、正確な音を出すのが難しくなることもあります。

また、噛み合わせが悪いことで口を閉じるのが困難になる場合、これが声の響きや音量に影響を及ぼし、さらに発声を難しくする可能性があります。

噛み合わせが悪くなる原因

噛み合わせが悪くなる原因は、以下5つが考えられます。

  • 遺伝
  • 指しゃぶりや舌癖
  • 歯が抜けたまま放置している
  • 歯の数が多い、少ない
  • 顎の骨の大きさと歯のバランスが悪い

1つずつ紹介していきます。

遺伝

私たちの口腔構造、つまり顎の大きさや形状、歯の大きさや位置などは、遺伝によって一定の影響を受けます。これらの要素が歯列の配置や噛み合わせの形成に影響を与えるため、遺伝は間接的に噛み合わせの問題を引き起こす可能性があります。

例えば、両親がともに小顎症(下顎が通常より小さい状態)である場合、子供も小顎症になる可能性が高く、これは下顎の歯が正しく上顎の歯と噛み合わせない問題を引き起こすことがあります。

また、歯の大きさが遺伝的に決まる場合、大きな歯が小さな顎に収まらないために歯並びが乱れ、結果として噛み合わせが悪くなる可能性もあります。

指しゃぶりや舌癖

指しゃぶりや舌癖、口呼吸などの口腔内の悪習は、歯や顎の正常な成長を妨げる可能性があります。これらの行為は、特に乳歯期から永久歯期への移行期や成長期に行われると、歯列や顎の発育に影響を与え、結果として噛み合わせが悪くなる可能性があります。

例えば、指しゃぶりは、上顎の成長を阻害し、下顎が前方に伸びるのを助けるため、顎の成長パターンを変える可能性があります。これは「開放咬合」(上下の前歯が噛み合わない状態)や「前突咬合」(上の前歯が下の前歯よりも前に突き出ている状態)といった噛み合わせの問題を引き起こす可能性があります。

また、舌癖(舌を前歯の裏に押し当てる癖)は、歯に対して不適切な力を与え、前歯の位置を変え、前突咬合を引き起こす可能性があります。これらの習慣はしばしば無意識に行われ、その存在自体が認識されにくいため、早期の発見と改善が重要となります。

歯が抜けたまま放置している

歯が一本でも欠けていると、その空間が存在することで周囲の歯が動き、位置を変える可能性があります。特に、歯が失われたところに適切な補綴物を装着せずに放置すると、隣接する歯がその空間に向かって倒れ込んだり、対向する歯がその空間に伸びてきたりすることで、噛み合わせに問題を生じる可能性があります。

これにより、噛む力が均等に分散されず、一部の歯に負荷が集中する「部分咬合」が起こり、歯や歯肉、顎関節に過度なストレスを与えることになります。さらに、噛む力のバランスが崩れることで、顎関節症や歯周病、さらなる歯の損失のリスクも高まります。

そのため、歯が欠損した場合は、できるだけ早く適切な補綴治療を受けることが重要です。

歯の数が多い、少ない

歯の数が通常より多い、いわゆる多数歯症の場合、歯の配置が密集し、それが正しい噛み合わせを阻害します。異常な数の歯が生えることで、通常の位置を保てずに歯並びが乱れ、適切な噛み合わせを形成することが難しくなります。

逆に、歯の数が通常より少ない場合、いわゆる少数歯症では、適切な咀嚼機能を保つのが困難となります。適切な咀嚼のためには、上下の歯がきちんと対応していなければならないため、歯が少ないと適切な噛み合わせが形成できません。

このように、歯の数が通常と異なると、それぞれが持つ固有の問題から噛み合わせが悪くなる可能性があります。

顎の骨の大きさと歯のバランスが悪い

人間の口腔内は、歯と顎の骨が適切に調和することで、正常な噛み合わせを保持します。顎の骨の大きさが平均的なサイズと比較して大きいか小さい場合、歯の配置に影響を及ぼす可能性があります。

顎の骨が大きすぎると、歯が適切に位置取りしにくくなる可能性があります。反対に、顎の骨が小さいと、歯が適切に並ぶスペースが不足し、歯並びが乱れる可能性があります。どちらの状況でも、適切な噛み合わせの形成が阻害されます。

したがって、顎の骨の大きさと歯のバランスが不適切であると、噛み合わせに問題が発生しやすいです。

歯並びと噛み合わせは別問題

歯並びと噛み合わせは、関連性はあるものの、それぞれ異なる問題として考えるべきです。

一見すると、歯並びと噛み合わせは同じ問題に見えるかもしれませんが、それぞれ独自の特性と問題を持つため、個別に対処する必要があります。

歯並びは、前方から見た時の歯の直線的な配列を指し、見た目や笑顔の美しさに大きな影響を及ぼします。一方、噛み合わせは上下の歯がどのように接触し、力を分散するかを表すもので、ここに問題があると食事時の咀嚼機能に影響を及ぼすことがあります。

したがって、歯並びが整っていても、噛み合わせが適切でない場合は食事時の効率や口腔内の健康に影響を及ぼす可能性があります。

逆に、噛み合わせが良好であっても、歯並びに問題があると、見た目や発音に影響を及ぼす可能性があります。

噛み合わせの悪さは放置していても改善されない

噛み合わせの問題は自然に改善されることはなく、放置するとさらに状態が悪化する可能性があります。

噛み合わせは、上下の歯がどのように組み合わさっているかを示すもので、その均衡が崩れると口腔内の健康や全身の健康に影響を与えます。

噛み合わせの問題が存在すると、歯や顎の骨に過剰な圧力がかかり、これが歯の摩耗、顎関節症、筋肉の緊張や痛みなどを引き起こします。これらの問題は時間と共に増大し、新たな問題を生む可能性もあります。

したがって、早期に適切な治療を受けることが、問題の悪化を防ぎ、健康な口腔状態を維持するための最善の策です。歯科医師は噛み合わせの問題を正確に診断し、矯正治療や顎関節症の治療など、患者に最適な治療計画を立てることができます。

正しい噛み合わせのチェックポイント

正しい噛み合わせをチェックする際に、歯科医師が注目するポイントは以下のとおりです。

上下の前歯

 上下の前歯が適切に接触していることを確認します。上の前歯が下の前歯を軽く覆っている状態が理想的です。

歯列

歯が整然と並んでいることを確認します。歯が重なったり、斜めになっていたりすると噛み合わせに影響します。

咬み閉じた時の感覚

全ての歯が同時に軽く接触する感覚があることが理想的です。一部の歯だけに圧力が集中している場合、噛み合わせに問題がある可能性があります。

頬や舌への食べ物の詰まり

正常な噛み合わせでは、食べ物が頬や舌に詰まることは少ないです。頻繁に食べ物が詰まる場合は噛み合わせに問題がある可能性があります。

歯ぎしりや歯食いしばり

歯ぎしりや歯食いしばりの癖がある場合は噛み合わせに問題がある可能性があります。

頭痛や顎の痛み

頭痛や顎の痛みがある場合は、それが噛み合わせの問題によるものかもしれません。

話す、咀嚼、くしゃみ、大きなあくび等で顎関節の痛みが生じる場合

咀嚼、あくびをするといった日常的な動きだけでなく、笑ったり、顔をしかめたりする動きも含まれます。

日常動作の中で痛みがある場合、噛み合わせの問題を示唆しています。

これらのチェックポイントに問題が見つかった場合、歯科医師の適切な評価と治療が必要です。

噛み合わせが悪い場合の治し方

噛み合わせが悪い場合の治し方を3つ紹介します。

  • 指しゃぶりや舌癖など悪習慣の改善
  • 矯正治療
  • 外科手術

指しゃぶりや舌癖など悪習慣の改善

一部の悪習慣、特に指しゃぶりや舌癖は、噛み合わせに悪影響を及ぼす可能性があると結論づけられます。これらの習慣を改善することで、噛み合わせの問題を緩和または解消することが期待できます。

指しゃぶりや舌癖といった口の中の悪習慣は、顎の成長や歯の位置を変える力をもたらし、結果的に噛み合わせの悪さを引き起こす可能性があります。

特に、乳歯が生え変わる幼少期にこれらの習慣があると、新たに生えてくる永久歯の位置に影響を及ぼす可能性があります。さらに、これらの習慣が長期にわたり続けられると、上下の顎の成長バランスを崩し、正常な噛み合わせを阻害することもあります。

そのため、悪習慣を認識し、適切な段階で改善することは、噛み合わせを正す重要な手段となります。具体的には、指しゃぶりを止めるための特別な手袋の使用や、舌の癖を治すための口腔筋肉トレーニングなどが考えられます。その他にも、歯科医師の指導の下で行われる矯正治療も、これらの習慣による噛み合わせの問題を改善する助けとなります。

矯正治療

噛み合わせが悪い場合、矯正治療はその問題を解決するための有効な手段であると言えます。これは、顎の位置や歯の配置を調整することで、正常な噛み合わせを取り戻す可能性があるからです。

矯正治療は、歯並びや顎の骨の位置を修正するために設計されています。矯正治療は一般的に長期間にわたる治療であり、歯や顎の骨を少しずつ動かすことで、理想的な位置に整えていきます。特に、顎の骨の位置が正しくない場合や、歯が適切な位置にない場合には、矯正治療が必要となることが多いです。

矯正治療を受けることで、顎の骨の位置が改善され、歯が互いに適切に噛み合うようになります。結果的に、噛み合わせの問題が改善され、食事をするときの不快感が減少し、さらには口腔内の健康状態も向上します。また、見た目の改善とともに、自己評価や社会生活の質も向上することが期待できます。したがって、噛み合わせの問題を解決するための適切な手段として、矯正治療が推奨されます。

外科手術

噛み合わせが悪い場合には、特定の状況下で外科手術が有効な治療法となる可能性があります。顎の骨の構造的な問題や成長の問題が原因となっている場合、非外科的な矯正治療だけでは十分な改善を期待できない場合があるからです。

噛み合わせの問題が顎の骨自体の形状、位置、成長に関連する問題に由来する場合、それらの問題を解決するためには外科手術が必要となることがあります。例えば、顎の骨が極端に大きすぎるか小さすぎる場合、不均等な成長が起きている場合、あるいは顎の骨が異常な位置に存在する場合などです。これらの状況では、顎の骨を直接手術によって再配置または再形成することで、噛み合わせの改善が可能になるのです。

外科手術は、その性質上リスクを伴う可能性がありますが、適切に計画し専門的な手術を行うことで、大きな改善を実現できる可能性があります。結果として、食事や話すことの際の不快感が軽減され、また、外観の改善を通じて自信を取り戻すことも可能になります。したがって、顎の骨の問題が噛み合わせを悪化させている場合、外科手術はその問題を解消するための適切な手段となり得るのです。

噛み合わせが悪い場合、自分で治せる?

噛み合わせが悪い場合に自分自身で治すことはできないというのが医学的な結論です。噛み合わせの問題は一般的に歯や顎の構造、位置、形状に関連しており、これらを自己判断で正しく調整することは非常に困難であり、専門的な知識と技術を必要とします。

噛み合わせの問題を解決するためには、まず的確な診断が必要で、この診断にはレントゲン写真の分析や、口腔内の詳細な観察が必要です。また、噛み合わせの改善には、矯正装置の使用や外科手術といった、専門的な医療行為が必要な場合があります。これらの治療法は、誤った手法で実施すると逆に症状を悪化させる可能性があるため、専門的な知識と技術を持つ歯科医師によって行われるべきです。

さらに、自分で矯正しようとする試みは、口腔内の他の領域にダメージを与えるリスクもあります。例えば、不適切な力を歯に加えることは、歯の損傷や歯周病の発症を引き起こす可能性があります。したがって、噛み合わせの問題は自己診断や自己治療の対象とはならず、適切な医療機関での診察と治療が必要です。

まとめ

噛み合わせの問題は、さまざまな不快な症状や全身的な健康問題を引き起こす可能性があります。

頭痛、肩こり、顎関節症、消化器系の問題など、これらは全て不適切な噛み合わせから派生する可能性があるのです。

そして、重要な点として、噛み合わせの問題は自己解決するものではなく、適切な専門的な治療が必要であることを理解していただけたかと思います。

健康な口元は全身の健康にも寄与します。だからこそ、日常生活の中で何か違和感を感じたら、早めに歯科医師に相談することをお勧めします。

口腔内の状態は全身の健康に直接的な影響を及ぼすため、適切なケアと注意が求められます。噛み合わせに関する知識を身につけることで、より健康な生活を送る一助となれば幸いです。

 

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矯正が必要な悪い噛み合わせの種類を紹介
不正咬合に適した矯正方法とは?

「噛み合わせ」が
正しくないと、
あなた自身の健康に悪影響を及ぼす
可能性があることを
ご存知でしょうか?



不正咬合は、顎関節症や消化器官への負担、さらには虫歯や歯周病のリスクを高めるだけでなく、発音や会話の難しさ、頭痛や肩こり、口の乾燥や口臭といった日常生活にも影響を及ぼします。
それぞれの不正咬合には特徴があり、それぞれに対応した矯正方法があります。
叢生、上顎前突、開咬、下顎前突、空隙歯列、交叉咬合、過蓋咬合、顎関節症など、不正咬合の種類は多岐に渡ります。
そのため、一人ひとりに合った最適な矯正方法を選ぶことが大切です。この記事では、不正咬合の種類とそれぞれの解決策について解説します。表面矯正、裏側矯正、マウスピース矯正などの矯正方法とそれぞれの特徴、適した不正咬合の種類についても詳しく説明します。
あなたの疑問や不安を解消し、美しい笑顔と健康な生活を手に入れるために、
ぜひ参考にしていただけると幸いです。

目次

1.噛み合わせが悪いことで起きる症状やデメリット
1-2.顎関節症になるリスク
1-3.消化器官へ負担がかかる
1-4.発音がしにくい
1-5.虫歯や歯周病になりやすい
1-6.頭痛や肩こり
1-7.口腔内の乾燥や口臭

2.矯正が必要な悪い噛み合わせとは

2-2.叢生(そうせい)
2-3.上顎前突
2-4.開咬
2-6.空隙歯列
2-7.交叉咬合
2-9.顎関節症

3.噛み合わせが悪い不正咬合に適した矯正方法
3-2.表面矯正
3-3.裏側矯正
3-4.マウスピース矯正

4.まとめ

噛み合わせが悪いことで起きる
症状やデメリット

噛み合わせが悪いことで起きる症状や
デメリットがあります。

  • 顎関節症になるリスク
  • 消化器官へ負担がかかる
  • 発音がしにくい
  • 虫歯や歯周病になりやすい
  • 頭痛や肩こり
  • 口腔内の乾燥や口臭

1つずつ説明していきます。

顎関節症になるリスク

噛み合わせが悪いと、
顎関節症になるリスクが高いです。

噛み合わせが悪いと、上下の顎が正しく動作せず、顎関節に過度な負荷がかかり、顎関節症という症状が生じる可能性があります。顎関節症は、顎の関節部分が痛んだり、開閉に制約が出るなどの症状が現れます。
例えば、噛み合わせが悪いと、顎を開け閉めする動作がスムーズにいかず、顎関節に過度なストレスがかかります。
繰り返されると、関節が痛む、口を大きく開けられなくなる、顎が開け閉めするときに音がするなどの症状が現れます。
したがって、噛み合わせの悪さは顎関節症のリスクを高め、顎の動きに制約をもたらす可能性があります。

消化器官へ負担がかかる

噛み合わせが悪いと、
消化器官に負担をかける
可能性があります。

噛み合わせが悪いと食事の咀嚼が十分に行えず、食物が十分に細かくならないまま飲み込まれます。
すると、胃や腸などの消化器官に過度な負荷がかかり、消化不良を引き起こす可能性があります。
食物を十分に咀嚼できないと、大きな食物の塊が胃に入り、胃酸だけでは食物を十分に分解できません。
消化に時間がかかり、胃痛や胃もたれなどの消化不良の症状が現れることがあります。
したがって、噛み合わせの悪さは消化器官に負担をかけ、消化不良を引き起こす可能性があります。

発音がしにくい

噛み合わせが悪いと、
発音がしにくくなることがあります。

正しい噛み合わせは、舌や唇の動きと連携して、言葉をはっきりと発音するために重要です。
噛み合わせが悪いと、舌の動きが制限され、特定の音を出すのが難しくなることがあります。
例えば、「さ」や「し」、「す」などの音は、舌の先を上顎に軽く触れさせて発音します。しかし、噛み合わせが悪いと舌の位置がずれ、これらの音を正しく発音するのが難しくなる可能性があります。
したがって、噛み合わせの悪さは発音に影響を与え、コミュニケーションを妨げる可能性があります。

虫歯や歯周病になりやすい

噛み合わせが悪いと、
虫歯や歯周病になりやすくなる
可能性があります。

正しい噛み合わせは、食物の残渣を適切に排除し、口腔内を清潔に保つ役割も果たします。
しかし、噛み合わせが悪いと食物の残渣が歯間に残りやすくなり、虫歯や歯周病の原因となるバクテリアの繁殖を助けることになります。歯と歯が正しく接触しない場合、食物の残渣が歯間に残りやすくなります。
長時間放置されると、バクテリアが繁殖し、虫歯や歯周病を引き起こす可能性があります。
したがって、噛み合わせの悪さは口腔内の健康を害し、虫歯や歯周病を引き起こすリスクを高める可能性があります。

頭痛や肩こり

噛み合わせが悪いと、
頭痛や肩こりの
原因になることがあります。

噛み合わせが悪いと顎関節に負荷がかかり、顎関節や咬筋(顎を動かす筋肉)の緊張を引き起こし、頭痛や肩こりを誘発することがあります。例えば、顎を正しく動かせない場合、補正のために顎周囲の筋肉が過度に緊張します。長時間続くと、血行が悪くなり、結果として頭痛や肩こりを引き起こすことがあります。
したがって、噛み合わせの悪さは体全体の健康に影響を及ぼし、頭痛や肩こりなどの症状を引き起こす可能性があります。

口腔内の乾燥や口臭

噛み合わせが悪いと、
口腔内の乾燥や口臭の
原因になり得ます。

正しい噛み合わせは、唾液の分泌を促進し、口腔内を潤す役割を果たします。
しかし、噛み合わせが悪いと、メカニズムが妨げられ、口腔内が乾燥しやすくなります。結果、口臭を引き起こすバクテリアが増えやすくなる可能性があります。唾液は、口腔内のバクテリアを洗い流し、口の中を清潔に保つ重要な役割を果たします。しかし、噛み合わせが悪いと、唾液の分泌が不十分になり、口腔内が乾燥し、口臭の原因となるバクテリアが増えやすくなります。
したがって、噛み合わせの悪さは口腔内の乾燥や口臭を引き起こす可能性があります。社交生活にも影響を及ぼすため、早めに対策を取ることが重要です。

矯正が必要な
悪い噛み合わせの種類とは

矯正が必要な悪い噛み合わせの種類には、
以下があります。

  • 叢生(そうせい)
  • 上顎前突
  • 開咬
  • 下顎前突
  • 空隙歯列
  • 交叉咬合
  • 過蓋咬合
  • 顎関節症

1つずつ説明していきます。

叢生(そうせい)

叢生は、歯が適切に並ばずに
重なり合う状態を指し、
矯正治療が必要となることが多い。

叢生は、口腔内のスペースが不足していることや、歯の成長の問題によって引き起こされます。
ブラッシングが難しくなり、虫歯や歯周病のリスクが増えます。一般的には、歯科医がX線画像を用いて診断し、ブレースやクリアアライナーなどの矯正装置を用いて歯を適切な位置に移動させます。叢生は、見た目の問題だけでなく、口腔衛生の問題を引き起こす可能性があります。

上顎前突

上顎前突は、上の前歯が過度に前方に
突出している状態で、
しばしば矯正治療が必要となります。

上顎前突は、遺伝や習慣(例えば親指を吸う行為)、あるいは顎の骨格の問題によって引き起こされます。
食事時の噛み合わせに問題が生じ、また、前歯が損傷しやすくなる可能性があります。
上顎前突は、適切な噛み合わせを妨げ、外傷のリスクを高める恐れがあります。

開咬(かいこう)

開咬は上下の前歯が接触しない
噛み合わせの状態で、
正しい噛み合わせを保つため矯正治療が必要です。

開咬は長時間の口呼吸や舌の位置異常などの悪習慣により引き起こされることが多いです。
食事や会話に影響を及ぼすことがあります。矯正治療としては、舌の位置を正す訓練やブレースによる歯の移動などが行われます。開咬は日常生活に支障をきたす可能性があるため、早期の対応が望まれます。

下顎前突

下顎前突は下の前歯が上の前歯よりも
前に出ている状態を指し、
適切な噛み合わせを得るためには
矯正治療が必要です。

下顎前突は、下顎骨が大きすぎる、または上顎骨が小さすぎるなど、骨格の問題によって発生します。
口を閉じる際の負担や、前歯の過度な摩耗が起こる可能性があります。矯正治療としては、ブレースや外科手術が行われることがあります。下顎前突は、噛み合わせの問題だけでなく、外見にも影響を与えるため、適切な治療が必要です。

空隙歯列

空隙歯列は、歯と歯の間に空間が
存在する状態を指し、
見た目や噛み合わせの問題を
解消するため矯正治療が必要です。

空隙歯列は、歯の抜け落ち、歯の大きさと顎の大きさの不一致、または舌の癖などにより発生します。
食べ物が歯間に詰まりやすくなり、虫歯の原因となる可能性があります。矯正治療としては、ブレースやインプラント、ブリッジなどが選択肢となります。
空隙歯列は見た目の問題だけでなく、口腔衛生の問題を引き起こす可能性があるため、適切な矯正治療が推奨されます。

過蓋咬合

過蓋咬合は上の前歯が下の前歯を
過度に覆っている状態を指し、
適切な噛み合わせを得るためには
矯正治療が必要となります。

過蓋咬合は一般的には下顎の成長不足や上顎の過成長によって引き起こされます。
噛む力が正しく分散されず、前歯に過度な負担がかかり、歯の摩耗や損傷のリスクがあります。
矯正治療としては、ブレースや外科手術が行われることがあります。過蓋咬合は歯の損傷や、顎関節症のリスクを増加させるため、適切な矯正治療が必要とされます。

顎関節症

顎関節症は顎の関節部分に
痛みや不快感を引き起こす状態で、
噛み合わせの問題が原因となることもあります。
そのため、症状の改善のためには矯正治療が必要となります。

顎関節症は顎の関節部分が正常に動かないことで発生します。
噛み合わせの問題、歯ぎしり、顎の負傷などにより引き起こされます。この症状は、痛みや口の開閉に制限をもたらし、食事や会話に影響を及ぼす可能性があります。矯正治療では、噛み合わせの改善を目指します。ブレースの使用や顎の位置を調整する手術が含まれることがあります。顎関節症は日常生活に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早期の診断と治療が重要です。

噛み合わせが悪い
不正咬合に適した矯正方法

噛み合わせが悪い不正咬合に適した矯正方法を
3つ紹介します。

  • 表面矯正
  • 裏側矯正
  • マウスピース矯正

表面矯正

  1. 表面矯正は、矯正装置を歯の表面に取り付けて行う一般的な方法で、
    中度から重度の不正咬合に対して有効です。
    表面矯正は、歯を具体的に移動させる力をかけることが可能であり、力の調整も細かく行えます。
    そのため、複雑な矯正が必要な場合や大きな歯の移動が必要な場合には、表面矯正が適しています。例えば、叢生や交叉咬合など、大きな移動が必要な場合や、複数の歯を同時に動かす必要がある場合には、表面矯正が一般的に行われます。表面矯正は、力の調整が可能であるため、矯正が複雑な不正咬合の治療に適しています。ただ
  2. 裏側矯正

    1. 裏側矯正は、矯正装置を歯の裏側に取り付けて行う方法で、
      見た目に配慮しながら矯正を行いたい方に適しています。
      裏側矯正は矯正装置が目立たないため、見た目を気にする大人の方や、人前で話す機会が多い方に適しています。
      しかし、取り扱いが難しく、初期の違和感や発音の問題があるため、対応できる意識が必要です。裏側矯正は、矯正装置が口の裏側に取り付けられ、矯正力が強いため、重度の不正咬合の治療に適しています。例えば、重度の開咬や交叉咬合など、表面矯正やマウスピース矯正では対応が難しいケースでも、裏側矯正ならば十分な矯正効果を期待できます。
      ただし、裏側矯正は表面矯正に比べて費用が高くなる場合が多いです。
    2. マウスピース矯正

      1. マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して行う矯正法で、
        軽度から中程度の不正咬合に対して効果的で、見た目にも影響が少ないです。
        マウスピース矯正は、透明なマウスピースを使用するため、見た目に影響が少なく、人前でも違和感なく使用できます。また、取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際にも不便がありません。しかし、矯正力が弱いため、重度の不正咬合には対応が難しい場合があります。例えば、軽度の叢生や上顎前突など、軽度から中程度の不正咬合に対しては、マウスピース矯正が効果的です。また、見た目を気にする方や、食事や歯磨きの際に装置を取り外したい方にも適しています。マウスピース矯正は、見た目に影響が少なく、軽度から中程度の不正咬合に対して効果的です。ただし、重度の不正咬合には対応が難しくなります。
      2. まとめ



        「噛み合わせ」は口の健康、さらには全身の健康に大きく影響します。
        不正咬合、つまり噛み合わせが悪いと、顎関節症のリスクが高まり、消化器官への負担が増し、発音が難しくなる可能性があります。また、虫歯や歯周病のリスクが上昇し、頭痛や肩こり、口腔内の乾燥や口臭の原因にもなり得ます。

        不正咬合には叢生、上顎前突、開咬、下顎前突、空隙歯列、交叉咬合、過蓋咬合、顎関節症などがあります。
        これらの問題は矯正治療により改善可能です。矯正方法には表面矯正、裏側矯正、マウスピース矯正などがあり、それぞれ症状や患者のライフスタイルに応じて最適なものが選ばれます。

        健康的な噛み合わせのために、定期的なデンタルチェックと必要なら矯正治療を行うことが重要です。

        久喜の歯医者|久喜総合歯科

        日付:  カテゴリ:歯列矯正

口内炎になりやすい噛み合わせの種類と対処方法を紹介

噛み合わせが原因で
口内炎が発生することもあることを
ご存知ですか?



ハサミ状咬合や出っ歯などの噛み合わせの問題が口内炎を引き起こす場合もあるのです。
さらに、口内炎が噛み合わせによって引き起こされた場合、悪影響を及ぼす可能性があります。
口内炎が痛みや不快感を引き起こすだけでなく、食事の制限や口の動きの制約にもつながるのです。
しかし、心配はいりません。口内炎の対処方法は多岐にわたり、効果的なケアを行うことで症状の緩和や早期回復が期待できます。口内炎発生時には、口腔内の清潔さを保ち、炎症を抑えるための対策を講じることが重要です。
この記事で、自身の噛み合わせや口内炎の症状を理解し、適切なケア方法を見つけることで、
より快適な口腔健康を実現しましょう。

目次

1.口内炎とは
1-2.口内炎の種類

2.噛み合わせが悪いと口内炎ができやすい?
2-2.口内炎ができやすい噛み合わせの種類

3.噛み合わせが原因でできた口内炎による悪影響
3-2.噛み合わせが原因でできた口内炎の対処方法

4.口内炎ができたときの対処方法

5.まとめ

口内炎とは

口内炎は、口の中の粘膜が炎症を起こす症状のことを指します。
この症状は、ストレス、食事の偏り、口腔衛生の不良など様々な要因により引き起こされます。
口内炎の主な原因は、体の免疫力の低下や口腔内の衛生状態の悪化によるものです。
特に、不規則な食事や睡眠不足、ストレスなどが免疫力の低下を引き起こし、それが口内炎の発症につながると言われています。さらに、口腔内の衛生状態が悪いと、細菌やウイルスが増殖しやすくなり、それが口内炎を引き起こす原因となります。

具体的な例として、World Health Organization (WHO) の報告によれば、全世界の成人の約20%が何らかの形で口内炎を経験しているとされています。
口内炎が非常に一般的な症状であることを示しています。
さらに、口腔衛生の不良が口内炎の原因となる例として、歯磨きの不足や歯間ブラシの使用不足などが挙げられます。
これらの行為が不足すると、
口腔内の細菌が増殖し、それが口内炎の原因となることがあります。

口内炎の種類

口内炎には、その原因や症状によってさまざまな種類が存在します。
主なものには、アフタ性口内炎、ヘルペス性口内炎、カンジダ性口内炎などがあります。

口内炎の種類は、その原因となる微生物や症状の違いによって分類されます。
アフタ性口内炎は、特定の原因が見つからないが繰り返し発症するもの、
ヘルペス性口内炎はヘルペスウイルスが原因であるもの、カンジダ性口内炎はカンジダという真菌が原因であるものなど、それぞれ異なる特徴を持っています。各種口内炎の特徴について具体的に見ていきましょう。

名称 特徴
アフタ性口内炎 このタイプの口内炎は一般的で、小さな白または黄色の潰瘍に赤い輪が見られます。
原因ははっきりしていませんが、ストレス、特定の食品、または口内の傷が引き金となることが多いです。
ヘルペス性口内炎 主にHSV(ヘルペス・シンプレックス・ウイルス)によって引き起こされます。小さな水疱が口の中に広がり、特に痛みを伴うことが特徴です。
カンジダ性口内炎
(鵲巣炎)
口腔カンジダ症とも呼ばれ、カンジダという種類の酵母が口内で過剰に増殖することで起こります。
白い斑点や白い被膜が舌や口の中に現れることが特徴です。

口内炎にはさまざまな種類があり、それぞれが異なる原因と症状を持ちます。
そのため、適切な治療法を選ぶためには、自分がどのタイプの口内炎に罹っているのかを理解することが重要です。
また、再発防止のためには、生活習慣の見直しや口腔衛生の維持も大切です。

噛み合わせが悪いと
口内炎ができやすい?

噛み合わせが悪いと口内炎ができやすいとされています。
これは、不適切な噛み合わせが口内の傷や刺激を引き起こし、それが口内炎の発症につながるためです。
噛み合わせが悪いと、食事中に頻繁に頬や舌を噛んでしまう可能性があります。
これらの傷から口内炎が発症する可能性があります。また、噛み合わせが悪いことで生じる歯の摩耗や食物の噛み残しも、口腔内の細菌の増加につながり、口内炎のリスクを高める可能性があります。
例えば、噛み合わせが悪い人は、食事時に常に頬を噛むことがあります。
これにより頬の内側に傷ができ、その傷が口内炎に発展することがあります。また、噛み合わせが悪いと食べ物を十分に噛むことが難しく、大きな食物片が口内に残ることがあります。
これが口腔内の細菌の増加につながり、口内炎を引き起こす可能性があります。
噛み合わせの問題は、口内炎だけでなく、歯周病や顎関節症などの口腔内の他の問題を引き起こす可能性もあります。
そのため、噛み合わせの問題がある場合は、早めに歯科医に相談し、適切な治療を受けることが重要です。また、日常の口腔ケアを怠らないことも、口内炎の予防には不可欠です。

口内炎ができやすい噛み合わせの種類

口内炎の発症を促進する可能性がある
特定の噛み合わせの問題には、

過接(歯が重なっている状態)
開咬
(上下の前歯が閉じても空間がある状態)

深過ぎる咬み合わせ
(上の前歯が下の前歯を
覆いすぎている状態)
ハサミ状咬合
(上下の歯が垂直に接触せず、
横にずれて接触する状態)
出っ歯
(上顎の前歯が異常に前方に
突出している状態)

などがあります。

これらの噛み合わせの問題は、食事中に頻繁に舌や頬を噛んだり、食物が口内に残りやすくなったりといった、口腔内に異常な状態を引き起こすため、口内炎の発症リスクを高めます。
以下の表に、口内炎が発症しやすいとされる噛み合わせの種類を示します。

噛み合わせの種類 特徴 口内炎発症の理由
過接 歯が重なっている状態 歯が重なっている部分を噛んでしまうことがあり、口内炎の原因となる
開咬 上下の前歯が閉じても空間がある状態 食物が口内に残りやすくなり、
細菌の繁殖を促進し、
口内炎のリスクを高める
深過ぎる
咬み合わせ
上の前歯が
下の前歯を
覆いすぎている状態
頻繁に舌や頬を噛むことがあり、
口内炎の原因となる
ハサミ状咬合 上下の歯が
垂直に接触せず、
横にずれて接触する状態
歯と歯の間に食物が詰まりやすく、
口腔内の細菌繁殖を促進し、
口内炎のリスクを高める
出っ歯 上顎の前歯が異常に
前方に突出している状態
歯と歯の間に食物が詰まりやすく、
口腔内の細菌繁殖を促進し、
口内炎のリスクを高める

以上のように、一部の噛み合わせの問題は口内炎の発症リスクを高める可能性があると考えられています。

これは、これらの噛み合わせの問題が口腔内で食物の残存や頬や舌を噛むといった状態を引き起こすためです。
したがって、口内炎が頻繁に発症する場合や、既にこれらの噛み合わせの問題を抱えている場合は、
歯科医に相談することを推奨します。

噛み合わせが原因でできた
口内炎による悪影響

噛み合わせが原因でできた口内炎には、痛みや不快感だけでなく、栄養摂取の困難や口腔内の環境変化、さらなる歯科疾患のリスク増加といった様々な悪影響があります。口内炎は痛みを伴うため、食事に影響を与えます。
痛みを避けるために一部の食物を避けることで、栄養バランスが崩れる可能性があります。
また、口内炎は口腔内の環境を変え、細菌の増殖を促進することがあります。これが虫歯や歯周病の原因となり得ます。

悪影響 説明
栄養摂取の困難 口内炎による痛みで食事量が減り、特に硬い食物を避ける傾向にあります。これにより、栄養バランスが崩れる可能性があります。
口腔内環境の変化 口内炎は口腔内の環境を変化させ、細菌の増殖を促進します。これにより、虫歯や歯周病のリスクが高まる可能性があります。
歯科疾患のリスク増加 上記の理由から、噛み合わせの問題が原因の口内炎は、長期的に見て他の歯科疾患のリスクを高める可能性があります。

上記のような問題を未然に防ぐためには、定期的な歯科検診と、噛み合わせの問題が見つかった場合の早期対策が重要です。

噛み合わせが原因でできた
口内炎の対処方法

噛み合わせが原因で発生した口内炎の対処法として、口内ケアによる一時的な症状緩和、舌や粘膜にあたっている部分の歯を削ることでの症状改善、
そして歯科医療による噛み合わせの根本的な改善が必要となります。

口内炎の痛みを緩和するためには、適切な口内ケアが重要です。
また、舌や粘膜に当たる歯が原因で口内炎が発生している場合、その部分を削ることで症状の改善が期待できます。
しかし、これらの対処法は一時的なものであり、噛み合わせ自体が改善されない限り、口内炎は再発する可能性が高いです。
そのため、歯科医療による噛み合わせの根本的な改善が必要となります。
以下に、噛み合わせが原因で口内炎が発生した場合の具体的な対処方法を示します。

対処方法 目的 説明
口内ケア 口内炎の症状を一時的に緩和する 適切な口内ケアは、口内炎の症状を一時的に緩和します。口内洗浄剤や塗り薬を用いて口腔内を清潔に保つことが重要です。
部分的な
歯の削り
口内炎の症状を改善する 舌や粘膜にあたっている部分の歯を削ることで、当該部分に起こる刺激を減らし、口内炎の症状を改善することが可能です。
噛み合わせの改善 口内炎の再発を防ぐ 歯科医療による噛み合わせの改善は、
口内炎の再発を防ぐために不可欠です。具体的な治療方法には、矯正治療や補綴治療(クラウンやブリッジなど)があります。

噛み合わせが原因で口内炎が発生した場合、一時的な症状緩和のための口内ケア、症状改善のための部分的な歯の削り、
そして口内炎の再発を防ぐための噛み合わせの改善が必要となります。

これらの対処法は一部の症状を改善するものの、根本的な問題解決のためには歯科医療による噛み合わせの改善が重要です。
常に適切な口内ケアを心掛け、口内炎が繰り返し発生する場合は、早めに歯科医療機関を受診することをお勧めします。

口内炎ができたときの対処方法

口内炎が発生した場合、まずは自宅での口腔ケアから始めることが重要です。
また、症状が重篤であったり長期間改善しない場合は、医療機関の受診が必要となります。

  1. 口腔内の清潔を保つ毎日のブラッシングや、口内炎に有効な殺菌効果を持つ口腔洗浄液の使用が有効です。
  2. 栄養バランスの良い食事ビタミンB2やビタミンCなど、口内炎の治癒に有効な栄養素を多く含む食事を心掛けることが
    推奨されます。
  3. 唾液の分泌を促す十分な水分摂取や、キシリトールガムの使用などにより、
    唾液の分泌を促すことが口内炎の治療に有効です。
  4. 刺激を与えない辛い食べ物やアルコールなど、口内炎を刺激する飲食物の摂取を控えることが推奨されます。
  5. ストレスの管理ストレスは口内炎を引き起こす一因とされています。
    リラクゼーションを含む健康的なライフスタイルが口内炎の予防に役立ちます。
  6. 医療機関の受診症状が重度である、または自己治癒しない口内炎については、医療機関での診断と治療が必要です。

口内炎は、体調やストレス、口腔内の衛生状態など様々な要素によって引き起こされます。
そのため、これらの要素を改善することで自己治癒を促すことができます。しかし、自己治癒が難しい重度の口内炎や、原因が特定できない口内炎は、専門的な診断と治療が必要となるため、医療機関の受診が推奨されます。

まとめ

口内炎は、日常生活に不便をもたらす辛い症状の一つです。
食事や会話が制限され、痛みや不快感が続くことでストレスも増えます。
口内炎は、ハサミ状咬合や出っ歯などの噛み合わせの問題が口内炎を引き起こす場合もあります。
噛み合わせによって引き起こされた口内炎は、痛みや不快感だけでなく、食事や口の動きにも影響を及ぼす可能性があります。
口内炎が発生した場合、口腔内の清潔さを保ち、刺激を避けること、唾液の分泌を促すことも効果的な対策の一つです。
また、栄養バランスの取れた食事や十分な休息も口内炎の回復を支える要素です。
症状が長引く場合や重度の口内炎には、医療機関の専門家の診断と治療が必要となります。

口内炎の発生原因や噛み合わせとの関係、対処方法について十分な知識を持つことで、
症状の軽減や早期回復につなげることができます。

久喜の歯医者|久喜総合歯科

日付:  カテゴリ:歯列矯正

噛み合わせが深いデメリットとは?
過蓋咬合の原因も紹介

噛み合わせが深い状態に
悩む方へ

噛み合わせが深い状態とは何か、
そのデメリット、原因や治療方法を詳しく解説しています。


適切な治療が受けられれば、健康的な歯並びと噛み合わせを維持することが可能です。
この記事を読むことで、噛み合わせが深い状態の概要を把握し、自身の状況に合った適切な対処法を見つけることができるでしょう。噛み合わせの問題は、見た目だけでなく健康面にも影響を与えることがあります。この記事を参考に、専門家と相談し、健康的な歯並びと噛み合わせの維持に向けた一歩を踏み出してください。

目次

1. 噛み合わせが深い状態とは?

2. 噛み合わせが深いデメリット
2-1. 奥歯がすり減りやすい
2-2. 出っ歯になっていくことがある
2-3. 上の前歯にダメージを与えやすい
2-4. 顎関節症を発症しやすい
2-5. 詰め物や被せ物が外れやすい
2-6. 虫歯になりやすい

3. 噛み合わせが深くなる原因
3-1. 奥歯が虫歯になった
3-2. 上下の顎骨の発達がアンバランス
3-3. 顎関節の異常
3-4. 歯ぎしりや食いしばり
3-5. 口周りの筋肉の緊張

4. 噛み合わせが深い場合の治療方法
4-1. 顎顔面矯正
4-2. ワイヤー矯正
4-3. マウスピース矯正

5. まとめ

1. 噛み合わせが深い状態とは?

噛み合わせが深い状態とは、過蓋咬合(かがいこうごう)やディープバイトとも呼ばれ、上の前歯が下の歯に覆いかぶさって下の前歯が見えない不正咬合のことを指します。
噛み合わせが深い状態は、以下のような原因で起こります。

  • 乳歯の早期喪失
  • 奥歯や前歯に問題がある場合
  • 顎の骨格に問題がある場合
  • かむ力や歯ぎしりの影響
  • 生活上の癖や遺伝の影響

例えば、乳歯が早くに抜けた場合、永久歯が正常な位置に生えてこないことがあり、噛み合わせが深くなることがあります。
また、顎の骨格に問題がある場合、上下の顎のバランスが崩れて噛み合わせが深くなることがあります。

2. 噛み合わせが深いデメリット

次に噛み合わせが深いことで起こるデメリットについて紹介します。

  • 奥歯がすり減りやすい
  • 出っ歯になっていくことがある
  • 上の前歯にダメージを与えやすい
  • 顎関節症を発症しやすい
  • 詰め物や被せ物が外れやすい
  • 虫歯になりやすい

2-1. 奥歯がすり減りやすい

噛み合わせが深い状態では、奥歯が互いに強く接触し、すり減りやすくなります。
噛み合わせが深いと、上下の歯が強く圧迫されるため、奥歯の表面が摩耗しやすいです。
噛み合わせが深い人は、奥歯のエナメル質がすり減り、象牙質が露出しやすくなることがあります。
これにより、歯が痛みやすくなったり、虫歯になりやすくなることがあります。
噛み合わせが深い状態を放置すると、奥歯がすり減りやすくなり、歯の健康に悪影響を与える可能性があります。

2-2. 出っ歯になっていくことがある

噛み合わせが深い状態では、上顎の前歯が下顎の前歯に覆いかぶさるようになり、出っ歯になることがあります。
噛み合わせが深いと、上顎の前歯が下顎の前歯を押し上げる力が働き、徐々に出っ歯になっていくこともあります。
出っ歯の状態では、話す際や食事をとる際に不便です。
また、見た目にも自信を持ちづらくなることがあるため、矯正治療が必要です。
噛み合わせが深い状態を放置すると、出っ歯になっていくことがあり、機能的・審美的な問題が生じる可能性があります。

2-3. 上の前歯に
ダメージを与えやすい

噛み合わせが深い状態では、上の前歯が下の前歯に圧迫され、ダメージを受けやすいです。
上の前歯が下の前歯に覆いかぶさるような状態では、過度な力がかかり、上の前歯が破損したり、根っこが弱くなることがあります。噛み合わせが深い人は、上の前歯が圧迫されることで歯が欠けたり、ぐらついたりすることがあります。
また、根の部分が弱くなると、抜歯や根管治療が必要になることも。
噛み合わせが深い状態を放置すると、上の前歯にダメージがおよび、治療が必要になることがあります。

2-4. 顎関節症を発症しやすい

噛み合わせが深い状態では、顎関節に負担がかかりやすく、顎関節症を発症しやすくなります。
噛み合わせが深いと、顎の位置が不自然になり、顎関節に過度なストレスがかかりやすいです。
これが顎関節症の原因となることがあります。顎関節症の症状は、顎の痛み、顎が開きにくい、顎がクリック音を立てるなどです。これらの症状が現れると、日常生活に支障をきたすことがあります。噛み合わせが深い状態を放置すると、顎関節症を発症しやすくなり、痛みや不快感を引き起こす可能性があります。

2-5. 詰め物や被せ物が外れやすい

噛み合わせが深い状態では、詰め物や被せ物が外れやすいです。
噛み合わせが深いと、詰め物や被せ物が過度の力にさらされ、固定力が弱まることがあります。
詰め物や被せ物が外れやすくなると、再度治療が必要です。また、外れた際に歯が欠けたり、虫歯が進行するリスクが高まります。噛み合わせが深い状態を放置すると、詰め物や被せ物が外れやすくなり、再治療が必要になることがあります。
そのため、早期の対処が重要です。

2-6. 虫歯になりやすい

噛み合わせが深い状態では、虫歯になりやすいです。
噛み合わせが深いと、歯が密接しすぎることで歯ブラシが届きにくくなり、歯垢が溜まりやすくなります。これが虫歯の原因となることがあります。
歯間ブラシやデンタルフロスの使用が難しくなることで、プラークが歯の間に溜まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。噛み合わせが深い状態を放置すると、虫歯になりやすくなるため、適切なケアや早期の対処が必要です。噛み合わせが深いデメリットとして、奥歯がすり減りやすい、出っ歯になる、上の前歯にダメージが与えられやすい、顎関節症を発症しやすい、詰め物や被せ物が外れやすい、虫歯になりやすいなどが挙げられます。
これらの問題を防ぐためには、早期の対処が重要であり、必要に応じて歯科医師と相談しましょう。

3. 噛み合わせが深くなる原因

噛み合わせが深くなる原因についても
紹介していきます。

  • 奥歯が虫歯になった
  • 上下の顎骨の発達がアンバランス
  • 顎関節の異常
  • 歯ぎしりや食いしばり
  • 口周りの筋肉の緊張

3-1. 奥歯が虫歯になった

奥歯が虫歯になることが、噛み合わせが深くなる原因の一つです。
奥歯が虫歯によって損傷を受けると、噛み合わせのバランスが崩れることがあります。
これが深い噛み合わせにつながることがあります。奥歯が虫歯で欠損したり、詰め物が外れたりした場合、噛み合わせが変化し、深くなることがあります。
奥歯が虫歯になることが、噛み合わせが深くなる原因の一つであるため、適切な歯科治療と予防が重要です。

3-2. 上下の顎骨の発達が
アンバランス

上下の顎骨の発達がアンバランスな場合、噛み合わせが深くなることがあります。
顎骨の成長が不均衡であると、歯が正しい位置で噛み合わせることが難しくなり、深い噛み合わせが生じることがあります。
上顎が過度に前に出ている場合や、下顎が後退している場合など、顎骨の発達がアンバランスであると、噛み合わせが深くなります。上下の顎骨の発達がアンバランスである場合は、歯科医師や矯正歯科医師と相談し、適切な治療を受けることが重要です。

3-3. 顎関節の異常

顎関節の異常が、噛み合わせが深くなる原因となることがあります。
顎関節の異常があると、顎の位置が変わり、噛み合わせが深くなることがあります。
顎関節症や顎関節の損傷など、顎関節に問題がある場合、噛み合わせが変化し、深くなることがあります。顎関節の異常が噛み合わせが深くなる原因となる場合があるため、顎関節の状態をチェックし、必要に応じて治療を受けることが重要です。

3-4. 歯ぎしりや食いしばり

歯ぎしりや食いしばりは、噛み合わせが深くなる原因の一つです。
歯ぎしりや食いしばりを繰り返すことで、歯や顎関節に負担がかかり、噛み合わせが変化して深くなることがあります。
ストレスや緊張から歯ぎしりや食いしばりを繰り返す人は、噛み合わせが徐々に深くなることが報告されています。
歯ぎしりや食いしばりは、噛み合わせが深くなる原因の1つであるため、ストレスや緊張を解消する方法を見つけ、適切な治療を受けることが重要です。

3-5. 口周りの筋肉の緊張

口周りの筋肉の緊張が、噛み合わせが深くなる原因の一つです。
口周りの筋肉が緊張していると、顎の位置が変わり、噛み合わせが深くなることがあります。
口周りの筋肉が緊張している人は、噛み合わせが変化し、深くなることが報告されています。口周りの筋肉の緊張が噛み合わせが深くなる原因であるため、筋肉の緊張を和らげる方法を取り入れ、必要に応じて専門家と相談し治療を受けることが重要です。

4. 噛み合わせが深い場合の
治療方法

噛み合わせが深い場合の治療方法は主に3つあります。

  • 顎顔面矯正
  • ワイヤー矯正
  • マウスピース矯正

4-1. 顎顔面矯正

顎顔面矯正は、噛み合わせが深い場合の治療方法の一つであり、顎骨の形状や位置を直接修正します。
顎顔面矯正は、顎骨自体を手術により調整することで、噛み合わせの問題を根本的に解決します。
特に成長期を過ぎた大人の場合、顎骨の発達がほぼ終了しているため、顎顔面矯正が適切な選択となることがあります。
顎顔面矯正は、噛み合わせが深い場合の根本的な治療方法であり、成長期を過ぎた大人に特に適しています。

4-2. ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、噛み合わせが深い場合の治療方法の一つであり、歯を徐々に動かして整える方法です。
ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを使用して歯を徐々に動かし、噛み合わせを改善します。歯の位置や角度の調整が可能で、多くの噛み合わせの問題に対応できます。ワイヤー矯正は、噛み合わせが深い場合の治療方法の一つであり、歯の位置や角度を調整し、美しい歯並びと良好な噛み合わせを目指します。

4-3. マウスピース矯正

マウスピース矯正は、噛み合わせが深い場合の治療方法の一つであり、透明なマウスピースを用いて歯を徐々に動かして整える方法です。
マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを使用して歯を徐々に動かし、噛み合わせを改善します。
歯の位置や角度の調整が可能で、特に見た目に配慮したい患者に適しています。ただし、重度の噛み合わせの問題に対処する能力には限りがあります。マウスピース矯正は、噛み合わせが深い場合の治療方法の一つであり、見た目に配慮したい患者に適した選択です。ただし、重度の噛み合わせの問題には限定的な効果しか期待できないため、症状に応じて適切な治療方法を選択することが重要です。

5. まとめ



噛み合わせが深い状態とは、上下の歯が通常よりも深く重なっている状態で、適切な治療が必要です。
噛み合わせが深いデメリットとしては、奥歯のすり減り、出っ歯の発達、上の前歯へのダメージ、顎関節症の発症、詰め物や被せ物の外れやすさ、虫歯の発生などがあります。噛み合わせが深い状態は、効果的な治療方法によって改善が可能です。
しかし、治療法は症状や患者のニーズによって異なります。
適切な治療法を選択し、専門家と相談することで、健康的な歯並びと噛み合わせを維持できます。

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日付:  カテゴリ:歯列矯正

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