インプラント治療をするのに悩んでいませんか?
インプラント治療について検索したところ「治療後は後悔しかない」「やらなきゃよかった」と言われている人が多いようです。
インプラントとは、歯茎の中に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を被せる治療法です。
歯を失ってしまった場合の治療の1つですが、治療を受けるからには後悔や失敗はしたくありませんよね。
そこで今回は、以下の内容について解説します。
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この記事を読むことで、インプラントのリスクや原因を理解し、後悔しない治療ができるでしょう。
インプラント治療で後悔したくない人は、ぜひ参考にしてください。
インプラントで後悔しかない7つの原因
「インプラントをすると後悔しかない」と言われる原因は、主に7つあります。
- 上顎洞にインプラントが入り込んだ
- 麻痺やしびれがあらわれた
- 見た目が出っ歯になってしまった
- 安易に転院ができなくなった
- 費用が高すぎた
- 被せ物が脱落・破損した
- 痛みや腫れが長期間続いた
詳しく紹介します。
1.上顎洞にインプラントが入り込んだ
治療後、インプラントが上顎洞(副鼻腔)に入り込んでしまうことがあります。
上顎洞とは、上顎骨の上部にある空洞であり、奥歯のすぐ上にある部分です。
埋入時にインプラントが、上顎洞の骨や粘膜を突き抜けて入り込んでしまうと、副鼻腔炎や蓄膿症のように炎症を起こしてしまうのです。
炎症を起こしてしまうことを「上顎洞炎」と言います。
計画的に治療を行っていても、トラブルが起きる可能性があります。
2.麻痺やしびれがあらわれた
インプラント手術後に神経や血管が傷ついて、麻痺やしびれが起こることがあります。
原因は、インプラントが長すぎたり、埋入位置がずれていたりするからです。
とくに下顎のインプラント埋入治療時になりやすく、下顎の奥歯は、歯根のそばにすぐ神経が通っているため損傷しやすいです。
神経や血管を傷つけてしまうと、一時的に唇や皮ふの感覚が鈍くなりますが、損傷が大きいと改善できない恐れがあります。
3.見た目が出っ歯になってしまった
インプラント治療で埋入方向や角度がずれてしまうと、見た目が出っ歯になってしまうことがあります。
また、被せ物の厚みや形、長さによっても出っ歯に見える場合があります。
インプラントは、天然歯のように美しい見た目を手に入れられるメリットがあります。
しかし、思っていた見た目と異なる場合は、治療を受けてしまったことを後悔してしまうでしょう。
4.安易に転院ができなくなった
インプラント治療をした歯科医院以外の転院が、安易にできないことがあります。
なぜなら、歯科医院によっては保証制度を設けているところが多く、インプラント治療の費用は、主に保証会社や歯科医院が負担しているからです。
そして、保証制度にはいくつか条件があります。
具体的には「治療を受けた歯科医院に、メンテナンスを年に◯回通院する」という条件などです。
そのため、遠方に引っ越しや転勤などでも、治療を受けた歯科医院以外の転院が、簡単にできない場合があります。
5.費用が高すぎた
インプラント治療費用が高くなるケースもあります。
インプラントは自費診療であり、入れ歯やブリッジのように保険が適用されません。
また、歯科医院によって手術代やメンテナンス代など治療費が異なります。
さらに、インプラントが壊れてしまった場合、被せ物の作成費用が再びかかってしまうでしょう。
治療費用の高さで予算をオーバーしてしまい、家計に大きな負担を与えてしまう可能性があります。
6.被せ物が脱落・破損した
インプラントの被せ物が脱落したり、破損したりすることもあります。
原因は、被せ物を固定しているインプラントのネジがゆるんだり、噛む力が非常に強かったりするからです。
また、歯ぎしりや食いしばりをする場合も破損する恐れがあります。
被せ物が抜けたり折れたりすると、再度作り直しになるため、インプラントの脱落や破損を気にして生活しなければいけません。
7.痛みや腫れが長期間続いた
インプラント治療後、痛みや腫れが長引いてしまうこともあります。
噛み合わせの悪さや、インプラントの素材によって引き起こされます。
通常、治療後の痛みや腫れは2〜3日程度で治まりますが、長期間続く場合は、トラブルが起きている可能性が高いです。
そのため「思いっきり快適な生活が送れない」と後悔してしまうでしょう。
インプラント治療で後悔してしまう主なリスク5つ
インプラント治療で起こる、後悔してしまう主なリスクは以下の5つです。
- 周囲炎
- 金属アレルギー
- インプラントと骨の不結合
- 血管・神経の損傷
- 上顎洞炎
詳しく紹介します。
周囲炎
インプラント治療後は、インプラント周囲炎になるリスクがあります。
インプラント周囲炎とは、人工歯根を埋め込んだ周りの歯茎が細菌感染を起こし、炎症する症状のことです。
不十分な歯磨きによるメンテナンス不足で、歯垢や歯石がたまる場合も考えられます。
初期症状では、歯肉の腫れや出血の症状が見られます。
しかし、放置すると顎の骨が溶けてしまい、最悪の場合はインプラントの脱落につながる恐れがあるでしょう。
金属アレルギー
インプラント治療では、金属アレルギーになるリスクがあります。
インプラント体の主な素材はチタンであり、人体に馴染みやすく、アレルギーを引き起こしにくい金属です。
しかし、まれにアレルギーを発症する場合があります。
金属アレルギーを引き起こすと見られる症状が、以下のとおりです。
- 粘膜の炎症
- 発熱
- 倦怠感
インプラントはアレルギーを引き起こしにくい素材ですが、金属アレルギーを持っている方は気をつけましょう。
インプラントと骨の不結合
インプラント埋入後、インプラントと骨が結合しないリスクがあります。
通常、インプラントと骨が結合するまでは3〜6ヶ月かかりますが、結合しない場合は再度手術する必要があります。
インプラントと骨が結合しない理由は、以下のとおりです。
- 糖尿病を患っている
- 骨粗しょう症である
- 歯周病にかかっている
- 喫煙をしている
- 埋め込まれた位置や角度が適切でない
- オーバーヒートを起こしている
これらの条件であると、上手くインプラントと骨が馴染みにく、治療期間が長引いてしまうでしょう。
血管・神経の損傷
インプラント手術後、血管や神経の損傷になるリスクがあります。
血管や神経の損傷が起こった場合は、出血や血腫ができたり、神経麻痺を引き起こしてしまったりします。
とくに下顎は大きな血管と神経が通っているため、下顎にインプラント埋入する際は、損傷するリスクが高くなるでしょう。
血管や神経を傷つけてしまうと、唇や歯肉、舌の感覚に異常があらわれる危険性があります。
上顎洞炎
上顎にインプラントを埋入する際に、上顎洞炎になるリスクがあります。
上顎洞炎とは、上顎洞という空洞をインプラント体で傷つけてしまい、細菌感染によって炎症を引き起こしてしまう症状です。
上顎洞炎を引き起こすと、以下の症状が見られます。
- 頬の痛み・腫れ
- 頭痛
- 発熱
- 鼻づまり
上顎洞を傷つけないように治療する際は、歯科用CTで患者の歯や、顎の状態を事前に確認しなければいけません。
しかし、歯科用CTによる検査を行わず、手術を開始してしまうと上顎洞に貫通してしまい、上顎洞炎になるリスクが高くなります。
インプラントで後悔しないために気をつけること
今後インプラント治療で後悔しないために気をつけることは、以下のとおりです。
- 信頼性のある歯科医院を選ぶ
- 手術後は定期的にメンテナンスを受ける
詳しく解説していきます。
信頼性のある歯科医院を選ぶ
インプラント治療で後悔しないためには、信頼性のある歯科医院を選びましょう。
信頼のある歯科医院を選ぶポイントは、以下のとおりです。
- 実績や経験がある歯科医師がいるか
- 医療設備が整っているか
- インプラントのメーカーが揃っているか
- インターネット上の口コミやレビューがいいか
これらの情報を収集して実際に足を運び、カウンセリングを受けた後、歯科医院を選びましょう。
けっして、費用の安さで検討しないようにしてください。
手術後は定期的にメンテナンスを受ける
インプラント手術後は、定期的にメンテナンスを受けましょう。
歯科医院では、磨き残しの歯垢や歯石を除去してくれるため、口腔内を清潔に保てられます。
そして、インプラント状態や口腔状態をチェックしてくれるため、問題の早期発見や対処ができます。
歯科医院によって、それぞれ保証期間やアフターフォローが異なるため、治療前にしっかりと確認しましょう。
手術後も、定期的にメンテナンスを安心して受けられる歯科医院がおすすめです。
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まとめ
後悔しかないリスクと原因はさまざまあり、治療を受ける人によって異なります。
そのため、後悔しないように歯科医院選びと、定期的なメンテナンスを受けることに気をつけなければいけません。
インプラントのリスクや後悔してしまう原因をしっかりと理解して、自分に合った後悔しない治療を検討してください。